yoccoです。
今回の記事では、私の師匠である野口嘉則さんのご著書「鏡の法則」について徹底的に解説をしたいと思います。
著者の野口嘉則さんはどんな人か?
どうやってこのストーリーは生まれたのか?
そしてこの法則を生かすときの注意点、最後におすすめの生かし方について1つずつお伝えしていきます。
これを読めば「鏡の法則」についてご理解いただけること間違いありません。
野口嘉則さんとはどんな人か?
野口嘉則さんは、心理カウンセラーそして作家として数々のご著書を発売されています。
(ミリオンセラーになった「鏡の法則」「これでいいと心から思える生き方」「「心眼力」「3つの真実」など)
また2016年からはオンライン自己実現塾やカウンセラーの育成講座も開講されており、活躍の幅は多岐に渡ります。
ここ最近は、Tik Tok やインスタグラム、 音声メディア(clubhouse・Voicy)にも力を入れておられるので、SNSから野口さんを知った方も多いかもしれませんね。
野口さんは15歳から4年間、対人恐怖症で苦しんでいたという過去があります。
「暗闇の中で過ごすような4年間だった」と語られていますが、その期間に本を読み漁る中で19歳の時に心理学と出会います。
この出会いがご自身を変えるきっかけになったそうです。
学んだことを実践する中で対人恐怖症を克服した野口さんはリクルートに入社し、その後メンタルマネジメントの講師を経て独立。
1999年には心理カウンセラーとして開業し、2016年にオンライン自己実現塾を開講します。
私も野口さんを深く知るきっかけになったのはオンライン自己実現塾でした。
私と野口さんとの出会いについては別記事でたっぷりまとめていますので、併せて読んでみていただけると嬉しいです。
コチラから↓↓
https://yoccotherapist.com/2022/07/10/nogutiyosinorisantonodeai/
「鏡の法則」とは?
予想していなかったミリオンセラー
「鏡の法則」とは2005年に野口嘉則さんが発売した本のタイトルです。
読んだ人の9割が涙したと言われるこの物語は、100万部を超えるミリオンセラーとなりました。
(その後ストーリーの細部に修正と解説編を加えた完全版が2017年に発売されています。)
ただ発売当時、この本がここまで売れることは、作者である野口さん自身全く予想していなかったそうです。
なぜならこの物語は、インターネット上で全文を読めるようにしていたため、それを書籍化したところでそんなに売れないだろう・・・。
これが野口さんの予想でした。
ところが・・・偶然とは思えないようなシンクロニシティが重なり結果的にはミリオンセラーになった。
後に野口さんはこのように仰っています。
鏡の法則のあらすじ
では「鏡の法則」とはどんな物語なのか?ストーリーを簡単にご紹介します。(ネタバレあり)
41歳になる主婦の栄子は、小学校5年生の息子、優太のことで悩みを抱えていた。
優太はどうやら学校でいじめられているらしい。
暴力までは振るわれていないようだが、友達から仲間はずれにされたり、悪者扱いされることもあるようだ。
ただ栄子に対して「僕は平気だ」と言い張る優太。栄子にとっては、優太が心を開いてくれないことが一番ツラかった。
そんな中、夫から経営コンサルタントの矢口氏を紹介された栄子は彼に会うことになる。
そして悩みを打ち明けた栄子は、矢口氏から衝撃的な一言を言われるのである。
「あなたは心の中で、大切にする必要がある人を責めていませんか?」
栄子が心の中で誰かを責めていることで、息子である優太が誰かから責められているのではないか?というのだ。
私たちの人生の現実は、私たちの心の中を映し出す鏡である。
栄子は矢口氏から「鏡の法則」について教えられる。
そう言われた栄子には思い当たる節があった。長い間、父親を許せていなかった自分に気づくのである。
父親を許せていないことと優太の問題がどう結びつくのか?
栄子には疑問があったけれど、疑って何もしないよりも可能性があるならやってみよう。
そんな気持ちで矢口氏に言われた通り、父親を許すために自分と向き合うことになる。
最終的に矢口氏から提案されたのは、父親に「感謝の言葉」と「謝る言葉を伝える」ということ。
心から謝ることはできないが、書き留めた文章を読むことならできるかもしれない。
そう思った栄子は父親に電話をかけると、話しながら涙が止まらなくなってしまう。
そしてそれは父親も同様だった。
栄子への謝罪の気持ちを言葉にしながら、号泣する父。
父親の愛を拒否してきたことに気づく栄子。栄子の行動によって2人は和解できたのである。
そしてその後も矢口氏のサポートを得て、栄子は自分の内面と深く向き合うことになる。
父親に対して、夫に対して、そして優太に対して、自分はどのように接してきたのか?
これまでの言動や行動を反省すると共に、栄子の中で夫や優太に対しての見方が変わり、接し方を変えていくようになった。
そんなタイミングで優太にも変化が訪れる。
ある日息子が喜びながら帰宅したので話を聞いてみるといつもいじめてくる同級生に謝罪され、仲直りしたというのだ。
これは自分が父親と和解できたことに関係あるに違いない。
栄子はそう思いながら、「鏡の法則」に感謝するのである。
「鏡の法則」の誕生まで
「私たちの人生の現実は、私たちの心を映し出す鏡である」
これが鏡の法則です。
そもそもこの法則は、野口嘉則さんが発見した法則という訳ではありません。
仏教の因果応報という考え方をはじめ、世界の伝統的な宗教や東洋哲学の教えの中に見られる根本原則の1つを野口さんが「鏡の法則」とネーミング。
そしてその法則についてブログで紹介したところ大反響となりました。
その結果、誕生したのが「鏡の法則」という書籍です。
対人恐怖症で苦しんでいた野口さんがさまざまな本を読み漁っていたとき
心のありよう次第で人生はいくらでも開けていくんだ
という「心と現実の関係」を知った瞬間に希望が見えたそうです。
(ラルフロードトライン著書 「幸福はあなたの心で」という本がきっかけのようです)
きっとその時感じた感動を多くの人に伝えるべく「鏡の法則」は生まれたんですね。
「鏡の法則」を生かすときの落とし穴
原因探しの法則ではない
「私たちの内面が現実に映し出される」という鏡の法則ですが、
この法則についての解釈を誤ると自分を苦しめてしまう場合があります。
例えば、この本を読んだ方の中には
「この現実を引き起こしているのは、自分の内面(心)に原因があるからだ」
「自分の心の状態が良くないから、この現実を引き起こしている」
このように思われた方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?(まさに過去の私がそうでした)
「心の中にすべての原因があり、それを解消しない限り人生の問題は解決しない」という考え方に捉われすぎてしまうと、原因探しにはまってしまいかねません。
また自分を過度に責めたり、自分を追い込んでしまう原因になる場合もあります。
ではどのように捉えたら良いのか?
「鏡の法則」は原因探しの法則ではなく「自分の中を見つめ直す必要がある」ということを教えてくれる法則。
こんなふうに思ってみてください。
私たちは普段、鏡で自分の姿を確認することができます。
髪が乱れているな・・・とか、顔がちょっと疲れているな・・・とか、服にシワがあるな・・・とか。
そうやって自分の状態を確認し、改めることができるのです。
私たちの内面は目で見ることができませんが、
人生という鏡に映る現実を見れば私たちの心の状態を確認することができる。
自分の心のありようを推察し、自らを変えていくためのヒントを探っていける。
「鏡の法則」は決して自分を責めるための法則ではなく、私たちにヒントをくれる法則なのです。
心の中を見つめ直すことの注意点
「心の中を見つめ直す」という言葉を聞くと、自分の内面とひたすら向き合わなければいけない。
そんな解釈をされる方もいるかもしれません。
この点については、野口さん自身もご著書の中でこのように解説をされています。
内面を見つめ直すということは、「外に働きかける必要がない」とか「具体的・現実的な行動を起こす必要はない」
と言った極論を意味している訳ではありません。
例えば・・・誰かの言動に対してイライラしている場合「そのことを相手に伝えて辞めてもらう」とか「相手と距離を取る」とか具体的で現実的な方法で行動をすることが必要です。
目の前の相手がイライラしていることの原因は、自分の心の中のなにが原因なのか?
そうやって、心の中を探ることだけを続けていても事態はなにも変わりませんよね。
心の中の原因が分からないときは、思い切って意識を切り替えて「行動」に焦点を当ててみることも必要。
このように、野口さんは仰っています。
また具体的・現実的に行動してみたけど解決の糸口が分からない、という場合は「自分の心を見つめ直す必要がある」ということを教えてくれるメッセンジャーとして問題を捉え、心のあり方を見つめ直すことでヒントが見つかるかもしれません。
柔軟な思考を持って鏡の法則を日常に生かしていくことが大切ですね。
引き寄せの法則とイコールではない
「鏡の法則」としばしば混同されやすいのが「引き寄せの法則」です。
引き寄せの法則とは、ナポレオンヒルの著書「思考は現実化する」から派生したと言われている成功法則の1つです。
またベストセラーになった「ザ・シークレット」でも思考が現実を創り出すということが言われていますよね。
ポジティブなものに意識をフォーカスし、ポジティブな思考でいれば、ポジティブな出来事を引き寄せることができる。
思考にフォーカスしているのが引き寄せの法則です。
一方で「鏡の法則」は、「思考」ではなく自分の心の「波長」と同様のものが引き寄せられるという法則です。
つまり「思考」レベルで「自分は豊かだ」と想像し続けても「心の波長」レベルで豊かさを感じていなければ豊かな現実は実現しないということになります。
この「波長」という言葉の中には、思考だけでなくその人の感情や人格、価値観、人生観等、その人の在り方が含まれます。
そういった意味でも思考にフォーカスしている「引き寄せの法則」とは少しニュアンスが異なるんですね。
「鏡の法則」の活かし方
ではこういった点を含めて「鏡の法則」をどのように生かしていけば良いのでしょうか?
先ほどお伝えしたように、「鏡の法則」は私たちの心の波長が現実化するという法則です。
では心の波長を整えるためにはどうしたら良いか?その方法をご紹介しますね。
感謝力を高める
1つ目は「感謝力」を高めるということです。
感謝についてご説明する前に、大切なことをお伝えします。人には2種類の生き方があると言われています。
1つは I want be happy (私は幸せになりたい)という生き方。
そしてもう1つは I am happy (私は今幸せです)という生き方です。
微妙にニュアンスの違う言葉ですが、意味は大きく異なります。
I want be happyの生き方は「私は今幸せでない」から幸せになりたいと幸せを求めている生き方です。
一方で後者のI am happyという生き方は今ここに幸せを見出している生き方になります。
もうお分かりだと思いますが、心の波動を整える上で大切なのはI am happy(私は今幸せです)の生き方。
つまり幸せを求めるのではなく、幸せを今ここに見出していくことが大切なんですね。
その上で鍵を握るのが「感謝力」なんです。
言わずもがな誰かや何かに「感謝」を感じている時って幸せーという感覚を自然と感じています。
人は感謝を感じながら不幸を感じることができない
そんな言葉もある通り、感謝をしているときはI am happy(私は今幸せです)の状態に自然となりますよね。
この状態こそが心の波動が良い状態なんです。
では日々感謝を意識しながら過ごそう。
ということなのですが・・・今日は感謝する時のポイントについて具体的にお伝えしますね。
❶受けた恩恵に感謝
〇〇さんにこんなことしてもらった。〇〇さんにこんなものをもらった。
受けた恩恵に感謝をしていく。
これは当たり前のレベルになるかもしれませんが・・・してもらったこと・受けたもの。
恩恵に対して丁寧に感謝することを意識するのは最初の一歩です。
❷当たり前のことに感謝
続いて意識したいのは、当たり前のことに感謝できるようになるということです。
・今日も朝を迎えられたことがありがたいなー
・仕事があることがありがたいなー
・電車が動いていることがありがたいなー
当たり前に感謝する。
これはモノやサービスが溢れる現代に生きる私たちにとっては修練が必要なポイントかもしれません。
ただここを意識できるようになると、私たちの感謝力は格段に上がっていくと言えます。
❸悪い出来事にも感謝
これはなかなかの上級テクニックです。
人生生きていれば、予期せぬ出来事やネガティブな出来事など・・・自分にとって悪いと思う出来事も起こりますよね。
今日お伝えしたいのは、その出来事にすら感謝できるような視点を持ってみようということです。
(うーーーんなかなか難しいよそれは・・・^^;という声が聞こえてきそうですが・・・)
少しの間、過去を振り返ってみてください。
当時は感謝なんて全く出来なかった「最悪」な事態が、今の私を作るきっかけになった。
そんな出来事ってないでしょうか??
野口さんはこんなことを仰っています。私自身とても救われた考え方です。
ネガティブな出来事は雨雲と同じです。雨雲をイメージしてみてください。黒い雨雲は突然現れ、雨になって地上に降らせると消えます。
これを私たちの現実に置き換えてみます。悪いことが起きている時、それは自分の中の悪い原因が現実化しているときです。つまり、現実化していくことで「自分の中の悪い原因」が消えていってる・・・ということなんです。
「自分の中の悪い原因」が消えていく。
それは心の中の膿が出ていくようなイメージでしょうか。
これを聞いたとき、私の中でネガティブな出来事の見え方がぐっと変わりました。
ネガティブなことが起きているときは、これから良くなるよーというサインなんですね。
どうでしょう?こんな視点で見てみると少し気持ちがラクになりませんか?
そもそも起こる出来事に「良い」「悪い」というジャッジをしているのは自分自身。
長い目で見たら、自分の人生がより良くなるために全て必要なことだったりするんですよね。
そう考えると、一見悪いと思える出来事にも感謝ですね。
与える気持ちで生きる
「与えよ、さらば与えられん」ー何かを手にしたいならば、まずは自分から与えようという意味の言葉です。
自分が与える波動、与える気持ちで過ごしていたら周りから与えられるような現実が返ってくる。
これも「鏡の法則」なのでぜひ生かしていきたいですよね。
ただ「与える気持ち」を持つうえでは注意したい点があります。
それは自分を犠牲にしてまで、与えよう与えようと人に尽くしてしまうことです。
(私はこれをずっとやってました^^; こうなると本当に自分が疲弊してしまいます。)
与える気持ちを持つうえで大切なのは、まず自分の欲求を満たすことなんです。
もっきりの法則という法則をご存じでしょうか?
日本酒を飲むときに升の中にグラスを入れてお酒を注いでいくと、グラスが満たされたと同時に外側にお酒が溢れていきます。
グラスが自分だとしたら、升が周囲の人。自分を満たすことで自然と外側に溢れていく。
そうやって自然と溢れ出ていくものが健全な「与える気持ち」なんです。
自分を犠牲にしてまで相手に尽くしていないか?ここをしっかりと点検したいですね。
許せない気持ちを解消する
怒り・妬み・恨みといった誰かを「許せない」という気持ちを解消すること。
これは「鏡の法則」のストーリーの中で語られていることですよね。
「許せない」というのは誰かを責めている状態です。
「鏡の法則」に登場する栄子も心の中でずっと、父親を責め続けていました。
ただそのことに気づき「許せない」という感情を癒したことで父親と和解できたのです。
「ゆるす」という言葉について野口さんは「鏡の法則」の中で次のように定義しています。
「ゆるす」というのは相手の行為を良しとすることでも無ければ、大目に見ることでもありません。
また「相手が悪い」と思いながら、我慢することでもありません。「ゆるす」とは過去の出来事への囚われを手放し、相手を責めることを辞め、今この瞬間の安らぎを選択することです。
「今」この瞬間の安らぎを手に入れる。
許すとは、自分の安らぎのためにも大切なことであり、それによって心の波長が変わるんでしょうね。
とはいえ責め続けていた相手を許すのは簡単なことではなく、丁寧に感情を扱っていく必要があります。
「鏡の法則」ではその過程を8つのステップでご紹介しています。
許すための8つのステップ
【ステップ1】 相手との間に境界線を引く
完全版「鏡の法則」ではこのステップについてとても丁寧に解説が加えられています。
そのぐらい大切なことであると同時に、難しさを感じられる方も多いのかなと思います。
相手の言動に自分が振り回されている場合、まずは相手との間に適切な境界線を引くことが大切です。
・相手にNOを言う
・相手から逃げる
・相手から物理的に距離を取る 等・・・
まずは自分の心の安全を守ることを最優先してください。
ただこの作業については、幼い頃から「親」との間にしっかり境界線を引いてこなかった人の場合、容易な作業ではありません。
特に過保護な親や、過干渉な親に育てられた場合、境界線を引くことに「罪悪感」を伴う場合が多いのです。
(実は私も本当にそうでした・・・)
罪悪感を抱えつつ親の期待を裏切っていく覚悟。
親との境界線を引いていく上で必要なものだと書かれています。。
この作業には本当に痛みを伴う場合がありますので、1人で頑張りすぎないことも大切です。
必要な場合は、プロのカウンセラーや専門家を頼ってくださいね。
【ステップ2】感情を吐き出す
紙を何枚か用意し、対象の人に対する自分の素直な感情を書き出してみます。
ここで重要なのはストレートな自分の気持ちを表現すること。最初は怒りや恨みなど攻撃的な感情が出てくるはずです。
「バカヤロー」とか「ふざけんな」とか汚い言葉でもOK。とにかく出し切りましょう。
【ステップ3】行動の動機を探る
・許せないと思った相手の行動を書き出す
・相手がその行為をした動機を想像して書き出す
※私たちの行動の動機は2種類と言われています。
苦痛を避けたいか?もしくは喜びを味わいたいか?
相手の行動の動機についてこの2種類の視点を持って考えてみましょう。
そして書いた後は、相手の行為を相手の未熟さや不器用さや弱さとして理解しましょう。
「私がそうであるように〇〇さんも苦痛を避けたかったんだ」
「私がそうであるように〇〇さんも喜びを味わいたかったんだ」
【ステップ4】感謝できることを書き出す
どんなに些細なことでもOK。できるだけたくさん書き出してみる。
【ステップ5】感謝の言葉を復唱
ここでのポイントは気持ちが伴わなくても「〇〇さんありがとうございます」と口に出してみること。
【ステップ6】謝りたいことを書き出す
相手に謝りたいことがあれば書き出してみる。
【ステップ7】学んだことを書き出す
その人との関係の中で何を学んだか?
その人とどのように接すれば良かったか?
今後その人と同じような人が現れたらどのように接すると良いか?
上記について書き出してみる。
【ステップ8】宣言する
私の自由のために〇〇さんを許します。
私自身の幸せのために〇〇さんを許します。
私自身の安らぎのために○○さんを許します。
以上が8つのステップです。
自分の内面で「ゆるし」を完了すること。
それが心の波長を整えることに繋がります。
誰かを許す作業にはステップがありますので丁寧に向き合っていきましょう。
許せない自分を許す
誰かを許すという作業について野口さんは、許せない気持ちは「できれば」解消しようと強調しています。
つまり「許す」作業について無理して取り組む必要はないということも付け加えているわけです。
ここまで読んできた方の中には、許すということの大切さは十分わかったけれど・・・自分の中でどうしても許せない人がいる。
そんな方もいらっしゃるかと思います。
許したいけどどうしても許せない
誰かに対してそんな思いがあるときは、まず「許せない自分を許す」こと。
これが大切だと野口さんは仰っています。
許せない気持ちの背景には・・・
あなたの深い傷つきがあるかもしれません。
そして今はまだ心の準備ができていないというサインかもしれません。
そんなときはまず、そのままの自分を受容してあげることです。
「今は無理して相手を許さなくてもいいよ」そんなふうにご自分に言ってあげてください。
自己受容を繰り返していくことで人をゆるす余裕が必ず生まれてきます。
最後に・・・
以上ここまで「鏡の法則」について著者の野口さんのご紹介と併せてお伝えしてきました。
いかがでしたでしょうか??
野口さんの元で学ばせていただいている私としては、この法則が間違った解釈で伝わることは避けたい。
そんな思いでここまでまとめをしてきました。
大切なことは「鏡の法則」で人生の全てが語られる訳ではないということです。
そしてこの法則は「自分の内面が原因でこんな現実が起きている」と自分責めをしたり原因探しをするための法則ではありません。
「鏡の法則」は自分の心のあり方を見つめ直す機会を与えてくれる法則であり、自らの人生を変えるヒントをくれる法則です。
ぜひこの法則を上手に活用していってくださいね。
皆さんの人生がより豊かなものになりますように。